2025 年 1月 17日 (金)
ホーム社会6年間、危険を放置、そして死亡事故…韓国女子大に学生が「怒り」の総長辞職要求

6年間、危険を放置、そして死亡事故…韓国女子大に学生が「怒り」の総長辞職要求

同徳(トンドク)女子大学の中門から人文館に向かう道(c)news1

ソウルの同徳(トンドク)女子大構内で今月5日、学生が死亡する交通事故が起きた。現場は傾斜がきつく、車道と歩道が分離されていないため、学生らが6年も前から危険だと指摘していた場所だった。大学側は事故が起きてようやく対策を公表するなど重い腰を上げたが、学生らの怒りは収まらず、謝罪と総長の辞職を求める騒ぎに発展している。

事故が起きたのは、キャンパスの中門から人文館に向かう幅5メートル、直線20メートルの道路。開講日には数千人の学生が通行し、ごみ収集車が毎日行き来するなど交通量も少なくなかった。在学生によると、以前から坂道で転んだり、冬場に滑って転んだりしてけがをする学生が絶えなかったという。

このため学生らは6年前、歩道やフェンスの設置など安全を確保するよう大学側に求めた。だが、対応はなかった。

大学側は今回の死亡事故が発生した後の10日、非常対策委員会名でホームページに▽車両の出入り統制や安全措置施行▽ごみ集荷場の移転▽外部専門家を通じた校内安全点検の推進▽安全強化委員会設置――などの対策を取ると掲載した。

一方で、大学側が追悼集会を自制するよう要請していることなどに学生側が強く反発している。約6500人の学生のうち1500人余りが今月11日、ろうそくを持って追悼集会に参加し、その場で学校の正式な謝罪と総長の辞職を要求した。

キム・ソウォン総学生会長は集会で「学校が学生の要求を聞いて対策を取っていれば事故は防げた。見せかけの対応で亡くなった学生や遺族、そして全学生たちに2次的な被害を加えている」と批判した。

(c)news1

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