大韓航空とアシアナ航空の企業合併審査が、早ければ今週にも最終的に終了する見通しとなった。これにより、2020年11月に発表された大韓航空によるアシアナ航空の買収計画が約4年を経て完了することになる。
大韓航空はこの後、両社の組織文化やブランド統合を含む「化学的結合」の具体的な進行計画を発表する。
業界関係者によると、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会(EC)は、両社の企業結合審査を今月中に終了する予定だという。ECは今年2月、条件付きで両社の合併を承認しており、これにはティーウェイ航空を欧州4路線に新規参入させることと、アシアナ航空の貨物事業部を売却することが含まれていた。
ティーウェイ航空は今年8月からローマ、パリ、バルセロナ、フランクフルトへの就航を開始し、旅客事業における条件を満たした。一方、貨物事業部については、エアインチョンがアシアナ航空の貨物部門を買収する基本合意を締結しており、2025年7月にはエアインチョンとして再編される予定だ。
米司法省(DOJ)は独占禁止法に基づく訴訟を提起しておらず、ECの最終承認が事実上の企業結合審査の終了を意味する。これまで大韓航空は14カ国以上で審査を受けてきた。
ECが今月中に最終承認を出せば、大韓航空は2020年11月にアシアナ航空買収を発表して以来、4年越しで合併を完了することになる。アシアナ航空にとっても、2019年4月に売却が決定してから5年7カ月を経て最終的な終了を迎えることとなる。
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