韓国で、30歳を過ぎても自らを成人と認識できない混乱した状態にある「新たな成人期(Emerging Adulthood)」が現れている。主観的に感じる成人認識が遅くなるとともに、結婚と出産年齢が高くなり、少子化現象を深化させる原因になると指摘されている。
韓国青少年政策研究院のユ・ミンサン研究委員が22日発表した「成人移行期青年の結婚と出産認識と含意」で明らかになった。「成人移行期」は青少年期から成人期に急激に転換するのではなく、教育、訓練を受けながら安定的独立のために探索する時期を意味する。
成人年齢(満19歳)が過ぎたにもかかわらず、自ら成人したと自主的に常に感じる人の割合は、30歳(56%)になってようやく半分を超えた。20歳(28%)はもちろん、25歳(35%)でさえ成人になったからといって「自主的に常に感じる割合」が「たまに感じるかほとんど感じない」という割合より低かった。
主観的成人認識の遅れにより、結婚と出産年齢も遅くなっているのだ。
実際、初婚年齢は1990年と比べ、2021年時点で男性は5.5歳(27.8歳→33.3歳)、女性は6.3歳(24.8歳→31.1歳)ほど高くなり、過渡期的期間が長くなっている。結局、高い高等教育進学率と初婚年齢・平均出産年齢が高くなったことなどを総合的に考慮すると、韓国でもこのような新たな成人期が現れ、混乱をきたす青年が増えている。
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