
韓国・光州(クァンジュ)の保健所で看護職として働く公務員の男性、パク・チョウンさん(31)が小児がん患者のために3年間伸ばした25センチの髪を寄付した。ヘアドネーションで抗がん治療を受ける子どもたちの医療用ウィッグに生まれ変わる。
看護学科の学生時代、病院での実習で白血病や小児がんの子どもたちと接したパクさんは「何かできないか」と考え、公務員となった2022年から髪を伸ばし始めた。
親や同僚からは「気持ち悪い」と言われ、公務員として長髪はいかがかと疑問視されることもあった。それでも、パクさんは小児患者のために髪を伸ばし続けた。
パクさんの挑戦を応援する人も増え、誕生日にはヘアケア用品をプレゼントされることもあった。
髪を切った後は「とても快適だ」といい、「また伸ばして寄付するか悩んでいる」と語る。
パクさんは髪の寄付にとどまらず、200時間以上のボランティアや献血、ユニセフへの寄付など、さまざまな社会貢献を続けている。
パクさんは「寄付はお金だけではなく、自分のできることから始めるべきだ。与える喜びこそが最大の幸福」と思いを語った。
(c)news1