内乱首謀の疑いがかけられているユン・ソンニョル(尹錫悦)韓国大統領に対し、ソウル西部地裁は7日、再び逮捕状を発付した。これにより、合同捜査本部の手に再び逮捕状執行が委ねられることとなった。
合同捜査本部を構成する高位公職者犯罪捜査処(公捜処)は、初回の逮捕状執行において、大統領警護処の反発を予測できず、執行を5時間半で中止に追い込まれた経緯がある。この際、パク・ジョンジュン警護処長の逮捕を巡り、警察国家捜査本部(国捜本)との衝突も発生し、合同捜査本部は混乱を抱えた状態で再挑戦に臨む構えだ。
今回の再発付にあたり、合同捜査本部は不必要な論争を避けるため、執行期限や担当裁判官の情報を公開しない方針を示した。これには、1回目の逮捕状発付後、裁判官に対する批判が集中したことが影響しているとみられる。
オ・ドンウン公捜処長は7日の国会法制司法委員会において、初回執行の失敗について謝罪し、「2回目の執行が最後だという覚悟で全力を尽くす」と述べた。また「今回の執行においては綿密に準備し、目的を達成するために万全を期す」と改めて強調した。
地裁も捜査の秘密性を確保するため、逮捕状執行の期限や担当裁判官の情報を明らかにしない方針だ。
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