2025 年 3月 12日 (水)
ホームライフスタイル1930年、日本植民地の朝鮮半島を生きた14歳の目線…その日記が語る青春と日常

1930年、日本植民地の朝鮮半島を生きた14歳の目線…その日記が語る青春と日常

チェッコリのホームページより(c)KOREA WAVE

1930(昭和5)年、日本の植民地支配下にあった朝鮮半島の京城(現・ソウル市)に生まれ、現地の学校に通っていた14歳の少年(Y君)。Y君は現地の言葉と日本語を交えた日記を書き、当時の京城の様子を克明に記録していた。

その日記を取り上げた「一九三〇朝鮮人生徒の日記――十四歳、京城府での一年」(帝京大学出版会)がこのほど、出版された。著者は帝京大学外国語学部の原智弘(はら・ともひろ)教授。

原教授は1976年、横浜市出身。九州大学大学院人文科学府博士後期課程修了、博士(文学)。専門は近代朝鮮史、島嶼研究。韓国留学中の2002年、ソウルの古本屋で偶然手に取った1冊の日記が、その素材となった。

1930年代、日本と朝鮮半島は複雑な関係にあった。そんななかにあって、素朴で、豊かな「個人の生」があった。家族や友人とのやりとり、学校での出来事、日々の楽しみ、食事……。Y君がつづった1冊の日記帳からは、Y君の青春や当時の京城がリアルに浮かび上がってくる。

この「一九三〇朝鮮人生徒の日記」を取り上げるトークイベントが3月21日、韓国書籍専門書店「チェッコリ(CHEKCCORI)」(東京都千代田区神田神保町1)で開催される。原教授を交え、本の内容を掘り下げ、参加者と共有する。詳細は「チェッコリ」のホームページに掲載されている。

(c)KOREA WAVE

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