2025 年 10月 21日 (火)
ホーム社会15年前の塾の教え子にご飯をおごられ、泣いた…韓国・再就職活動中の30代男性、胸を打たれた再会

15年前の塾の教え子にご飯をおごられ、泣いた…韓国・再就職活動中の30代男性、胸を打たれた再会

(c)news1

うつ病を患う韓国の就職活動中の30代男性が、偶然出会った15年前の塾の教え子から食事をごちそうされたというエピソードが10月12日、オンラインコミュニティに掲載された。

男性は2年前に勤務先でいじめを受け、解雇同然の形で退職。自尊心をなくして食欲もなくなり体重が10キロ減った。この夏は家に長くこもっていたが、秋になって久しぶりにカルグクス(韓国風うどん)を食べたいと思い立ち、病院のついでに出かけた。

だが、混み合う店内に入る勇気が出ず、しばらく周囲をうろついていた。その時、1人の若者が自分の名前を呼んだ。男性が15年前、20歳の時にアルバイトしていた塾の生徒だという。

ほとんど記憶がなかった男性は突然の再会に戸惑い、身なりもみすぼらしかったので、すぐにその場を離れようとした。しかし教え子は笑顔で「一緒にカルグクスを食べましょう」と誘い、半ば強引に店へ連れて入った。

食事の間、教え子は静かに笑みを浮かべて多くを語らず、食べ終えると会計を済ませた。そして「あの時、両親が離婚してつらかったけれど、先生が気にかけてくれてうれしかった。おかげで人としてちゃんと生きられています。ありがとうございます」と感謝を伝えた。

男性は言葉が出ず、ぼうぜんと立ち尽くした。「ありがとう」も「覚えていなくてごめん」も言えなかった。「私がごちそうするべきだった。せめてコーヒーでも渡せばよかった」と何度も後悔した。

帰宅後も涙が止まらず、一晩中泣いた。「立派に成長した子の名前すら思い出せないのが申し訳ない。それでも感謝の言葉とカルグクス一杯の温かさが心にしみた。次に会う時は少しでも胸を張って笑える自分でいたい」と投稿を結んだ。

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