
韓国・慶尚北道(キョンサンブクド)で、1歳3カ月の赤ちゃんをひいた車がそのまま現場を立ち去る事件があり、4日にユーチューブチャンネル「ハン・ムンチョルTV」で車載カメラの映像が公開された。
事故は6月末に発生。映像には、自分の車に向かって歩く女性と、その後ろをトコトコ歩く幼児が映っていた。すると隣の車が動き出し、赤ちゃんを前方からひいた。倒れた赤ちゃんは車の前輪、さらに後輪にひかれ、映像には車体が2回上下する様子も記録されていた。
女性は赤ちゃんを抱き上げ、車に向かって何か叫んだが、車はそのまま駐車場から出て行った。その後、運転手は警察の調べに「赤ちゃんは見えなかったし、車が揺れる感覚もなかった」と主張したという。赤ちゃんの背中にはタイヤ痕が残ったものの、幸い大きな外傷はなかった。

警察はこの事件について運転手の立件を見送った。交通事故専門のハン・ムンチョル弁護士は「車体が揺れる感覚すらなかったという説明は疑わしい。異議を申し立て、うそ発見器にかけるべきだ」とアドバイスした。
この映像を視聴したネットユーザーからは「幼児を一人で歩かせた母親にも責任がある」「揺れを感じなかったというのは不自然だ」「どちらにも過失がある」など、母親と運転手の双方に対する厳しい指摘が相次いでいる。
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