韓国固有の伝統文化の継承・発展を目指す「韓国伝統文化殿堂」(全羅北道全州市)が、職員の制服として導入しようとした改良韓服が「日本の伝統衣装に似ている」と指摘を受け、「倭色」(日本風)騒動が起きた。殿堂は制服を再検討するという立場を明らかにした。
殿堂は最近、「韓服勤務服」をテスト導入するとしてデザインを公開した。生活改良韓服として製作され、太極旗の「卦(け)」(四隅に描かれた図)をあしらって、黒を主体として白い襟には殿堂のロゴが描かれている。また、伝統文化殿堂の英文略字が刻まれた菊結びブローチも胸につけた。80着の服を製作するのに960万ウォン(約100万円)余りが投入された。
ところが、この勤務服が公開されるやいなや、上半身の色合いや襟が「日本料理長」を連想させる、という声が一部に上がった。襟が日本の着物の羽織に似ており、トンジョン(チョゴリの襟の上に重ねる布)の幅が狭く、「日本風だ」という指摘だ。
殿堂は「古典と現代の融合・複合的要素を加味して作った結果、不本意ながら日本の衣装と似ていると物議を醸してしまった。多くの市民の意見を謙虚に受け入れる」との立場を表明した。
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