韓国のある検察チームが、小額詐欺事件を粘り強く捜査した結果、100億ウォン(1ウォン=約0.11円)規模の不法資金洗浄を見つけ出し、容疑者を起訴した。最高検察庁が1月の刑事部優秀捜査事例に選んだ。
最高検によると、江陵支庁刑事部は、警察から不拘束で送致された120万ウォン規模の詐欺幇助事件について捜査を始めた。すると、被告名義のある口座に、短期間で数億ウォンが入金され、全額現金で出金されるという不自然な取引を発見した。
主任検事は、被告の住居地への家宅捜索をし、犯行関連口座155件の3年間の取引内訳の分析などを進めた。その結果、被告が幽霊法人3件とデポ通帳59個を開設し、3年間で約1万回にわたって現金で100億ウォンを引き出すという手口で、巨額の不法資金をマネーロンダリングしていたことを突き止めた。
他には、看護助手の新生児虐待事件の裁判過程で、病院関係者らが3年間、組織的に事件を隠蔽したことを明らかにした釜山地検西部支庁刑事3部も優秀捜査事例に選ばれた。
また、大学入試コンサルティング費用の名目で巨額をだまし取り、いったん在宅起訴された大峙洞(テチドン)の有名入試コンサルタント詐欺事件の被疑者を拘束起訴した議政府(ウィジョンブ)地検高陽(コヤン)支庁刑事3部も優秀捜査事例とされた。
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