
「1年と1日働いてから退職し、年次有給休暇(年休)を満額取得した社員をどう思うか」。こんな投稿が韓国のオンライン上で議論を呼んでいる。
投稿者は今月9日、あるオンラインコミュニティに「うちの会社で、1年と1日だけ働いて辞めた社員がいた」として、自身の経験を共有した。
それによると、その社員は特に優秀とはいえない人物で、「今週いっぱいで辞める」と突然の退職を伝えてきた。3月末でちょうど勤続1年だったが、そこから5日間余分に働いて辞めるという形になった。
韓国の現行労働法では、1年間勤続した労働者には15日の年休が与えられる。したがって、その社員はその日まで勤務し、明日から出勤しなくても年休を使った扱いとなり、月給とは別に1カ月分の退職金まで受け取ることになる。制度の「盲点」だという。
制度上仕方ないとは理解する。だが、新しい社員の入社は5月1日付で、それまでの間は残った社員が年休15日分の穴を埋めなければならない。結果として皆が苦労する――投稿者はこう不満を述べ、「こうした制度は見直すべきだ」と強調した。
この投稿に対してネット上では賛否両論が巻き起こった。
あるユーザーは「年休の節約のために使わせても文句、使わなくても退職時に年休手当が出るからと文句。どっちにしても不満を言う」と指摘する。別のユーザーは「1年目の新人の仕事量が大したものでないのに、そんなに影響があるのか?」と疑問を呈した。
また「退職者が問題ではなく、こうした思考を持ったリーダーが退職を生む原因では?」という声もあり、「自分の権利を守っただけでなぜ非難されるのか」といった反論も見られた。
一方で「正直、いい印象は持てない行動」「後任を見つけるのが遅れ、他の社員が休暇を取りづらくなる」と制度の盲点を指摘する声も少なくなかった。
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