2025 年 5月 3日 (土)
ホーム社会飲酒運転車に“わざと追突”した韓国警察…「その判断に十分な価値があった」

飲酒運転車に“わざと追突”した韓国警察…「その判断に十分な価値があった」

韓国警察庁の公式YouTubeチャンネル(c)news1

韓国で、危険な飲酒運転車両を止めるため、警察があえて追突して逮捕に至った瞬間が公開され、注目を集めている。警察官は「それだけの価値があった」と語り、危険回避のための決断だったことを明かした。

この映像は、4月22日に韓国警察庁の公式YouTubeチャンネルに「警察がわざと事故を起こした理由は?」というタイトルで公開されたもの。舞台は大田市(テジョンシ)で、東部警察署の警察官2人が飲酒運転の通報を受け、張り込みをしていた。

狭い路地からゆっくり出てきた疑わしい車両を発見し、警察は接近した。しかし、パトカーを確認したドライバーは突如として急加速し、逃走を開始した。警察車両が並走し、「停車しろ」と声をかけたところ、ドライバーはいったん「わかった」と返答。警察はその車両の前に立ちふさがるように停止したが、ドライバーはその直後に再び猛スピードで逃走した。

韓国警察庁の公式YouTubeチャンネル(c)news1

狭い路地を時速80〜90キロ、幹線道路では推定130〜140キロで暴走。8車線の交差点に突入しようとするなど、非常に危険な行動が続いた。このままでは周囲の車両や歩行者を巻き込む可能性が高いと判断した警察は、追突によって速度を落とす方法を選択した。

一度目の追突で速度は落ちたものの、ドライバーはなおも逃走を続け、駐車場に進入した。段差を乗り越えて再度逃走を試みたが、警察車両は二度目の追突を試み、ついに車を停止させた。

ドライバーは抵抗しつつも最終的に逮捕され、血中アルコール濃度は0.119%と、韓国の飲酒運転基準(0.03%)を大きく超える泥酔状態であることが判明した。履物すら履かずに車に乗り込んでいたことも明らかになった。

警察官は「パトカーも任務を遂行するために与えられた装備。必要な場面では迷わず使うべきであり、今回の判断には十分な価値があった」と強調した。

この映像はネット上で拡散され、「英断だった」「市民を守った警察に拍手」と称賛の声が相次いでいる。

(c)news1

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