飲酒運転の末に追突事故を起こし、運転手をすり替えようとしたとして、ソウル中浪警察署は容疑者の男性(36)を道路交通法上の飲酒運転および特定犯罪加重処罰法に基づく危険運転致傷の疑いで逮捕した。同乗していた男性(36)も道路交通法上の飲酒運転幇助および犯人隠避の疑いで逮捕した。
警察の発表によると、ソウル市中浪区の上鳳駅付近の道路で7月2日未明、ある乗用車が車線を逸脱し、信号待ちをしていた2台の車に追突した。運転していた男性は飲酒状態だったため、「同乗していた男性が運転していた」とすることで、飲酒検査を逃れようとしたという。2人は事故後に虚偽の保険申請をしていたことも判明した。
事故現場から約180メートル離れた駐車場の防犯カメラ映像を確認した結果、事故当時の運転手と、その後に運転席を離れた人物の服装が異なっていたことが判明した。警察はさらに40台以上の防犯カメラを追加で分析し、容疑者の行動を追跡した。また、国立科学捜査研究院の協力を得て、ウィドマーク公式を適用し、当時の飲酒量から血中アルコール濃度を逆算することで、容疑者の飲酒運転を立証した。
ウィドマーク公式は、飲酒した量や体格、性別、飲酒時間などのデータから血中アルコール濃度を計算する方法だ。
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