
ソウルでバイクと衝突事故を起こした後、不審な行動を取っていた運転手が睡眠薬を服用したまま運転していたとして検察に送致された。警察庁が4日、公式YouTubeチャンネルに「飲酒も薬物も違う?ふらつく運転者の衝撃の秘密!」というタイトルの動画をアップし、経緯を明らかにした。
事故は今年4月、ソウルのある裏通りで発生。車が斜めに走行してバイクと衝突し、その後もフェンスにぶつかるなど異常な走行を続けた。運転手は車外に出る際にふらついており、支離滅裂な言動をしていた。
警察は飲酒運転の疑いで現場に出動。血中アルコール濃度を測定したが、検出されなかった。また、腕に注射痕はなく、麻薬捜査チームの検査や国立科学捜査研究院の精密検査でも薬物反応は出なかった。
最終的に明らかになったのは、運転手が医師から処方された睡眠薬を服用していた事実。運転手は特定犯罪加重処罰法(飲酒・薬物影響下での交通事故)違反の疑いで送検された。
同法によると、飲酒や薬物の影響により運転困難な状態で事故を起こして人にけがをさせると、1年以上15年以下の懲役、または1000万ウォン(約100万円)以上3000万ウォン(約300万円)以下の罰金に処される可能性がある。
また、道路交通法は、飲酒のほか過労・疾病・薬物の影響などにより正常な運転ができない状態での運転を禁止しており、違反した場合は30万ウォン(約3万円)以下の罰金か拘留と定めている。
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