
韓国のガールズグループ「NewJeans(ニュージーンズ)」メンバーの独自活動を禁止する裁判所の仮処分決定が確定した。メンバー5人は24日までに「企画会社としての地位保持および広告契約締結等禁止」の仮処分に対して再抗告しなかったためだ。再抗告は裁判告知から7日以内に提出しなければならない。
ソウル中央地裁が今年3月、ADOR(アドア)側の仮処分申請を全面的に認めたのに続き、メンバー側の異議申立てや抗告はすべて棄却された。17日にはソウル高裁が仮処分に対する抗告を棄却していた。
メンバー側は「ADORの代表だったミン・ヒジン氏がハイブ(HYBE)によって不当に監査されて解任され、専属契約の前提が崩れた」と主張したが、裁判所はこれを認めなかった。
裁判所はまた「ミン氏は2023年ごろから株主間契約内容に不満を抱き、修正を求め、NewJeansを連れてハイブの支配範囲を離脱するか、ADORを独立支配する方法を模索していた」と指摘。「ミン氏の行動はADORとその統合構造の基礎を破壊するものである」と判断した。
さらに「独自活動によってADORがこれまでの投資成果をすべて失う重大な不利益を被る」としたうえで、仮処分がNewJeansの芸術活動の自由を侵害するものではないとした。
これにより、NewJeansによる作詞・作曲・演奏・歌唱などの音楽活動、放送出演、イベントや広告契約など、あらゆる活動は、ADORの承認・同意がなければ禁止されることになった。
NewJeansのメンバーは昨年11月28日、緊急会見を開き、ADORに求めていた是正措置が取られていないとして独立を宣言。同29日午前0時をもって専属契約を解除し、独自活動を開始すると発表した。
しかしADORは契約が依然として有効であるとし、2024年12月に契約有効確認訴訟を提起。さらに翌月には判決が出るまで独自活動を禁止する仮処分を申請していた。今回、その仮処分が確定した形となった。
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