
韓国の人気音楽プロデューサーであり、大統領直属の大衆文化交流委員会委員長を務めるJ.Y. Park(パク・ジニョン)氏が、中国の習近平国家主席と面会し、「大衆文化を通じて韓中両国の国民がより近づくことを願っている」との希望を表明した。
パク・ジニョン氏は11月2日、自身のInstagramにイ・ジェミョン(李在明)大統領と習主席との会話の様子を撮影した写真を掲載し、「習主席にお会いし、直接お話を伺えて大変光栄だった。真摯に耳を傾けてくださり、温かい言葉をいただいたことに心から感謝している」と投稿した。また「大衆文化を通じ、両国の国民がさらに理解し合えるよう、多くの対話が進められることを望む」とつづり、この内容は中国語でも併記された。
今回の会談は、11月1日に慶州で開催された韓中首脳会談の晩餐会でのもので、パク・ジニョン氏は同席した習主席に対し、韓国アーティストによる中国公演の可能性などについて意見を伝えた。
この報道を受けて「限韓令(韓流制限令)」の事実上の解除や、韓国芸能人の中国本格進出が再開されるのではないかとの期待の声が上がっている。
これに関連し、韓国国会外交統一委員会のキム・ヨンベ議員は「晩餐会の場で、パク委員長が『北京で大規模な公演を開いてはどうか』と提案した際、習主席がこれに肯定的な反応を示し、その場で王毅外相に指示を出した」と述べ、「これは限韓令を越え、K-コンテンツの中国進出が再び扉を開く転機になり得る」と評価した。
一方、パク氏が所属する大衆文化交流委員会側は慎重な姿勢を示している。委員会関係者は「一部メディアで報じられたような習主席による公演承認の事実はなく、会話は公式外交行事の場で交わされた挨拶程度の一般的なやりとりにすぎない」と説明。「過度な解釈や早急な期待は控えるべきだ」として、事態の行方を見守る必要があるとの認識を示した。
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