
韓国のグループ「防弾少年団(BTS)」のメンバーが兵役を終え、再びフルメンバーでの活動を控える中、所属事務所であるHYBE(ハイブ)本社が位置するソウル・龍山(ヨンサン)一帯が世界中のファンによって熱く盛り上がっている。
特に6月16日、HYBE本社前には「WE ARE BACK(私たちは戻ってきた)」のスローガンを背景に、海外から訪れたARMY(ファン)の列が絶えず、撮影スポットとしての人気を集めている。
HYBE周辺のカフェ、コンビニ、飲食店などもファンで満席状態。BTS関連のグッズやフォトゾーンも自然発生的に形成され、近隣のホテルやモーテルは予約が取りづらい状況にある。
また、ファンらは単に本社を訪れるだけでなく、シェアバイクでノドゥル島へ向かったり、漢江(ハンガン)公園でチキンを楽しむなど、BTSが体現した「韓国の日常」を追体験するような行動を取っている。
BTSの活動により生まれた“ファンダム観光”は、単なる観光やショッピングを超え、K-POPコンテンツそのものを中心とした体験型旅行へと変化している。韓国観光公社の調査によると、特にMZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)のうち主にZ世代は、SNSを通じてK-POPに接した後、感情的なつながりを求めて韓国を訪れる傾向が強まっている。
ドイツの統計サイト「Statista」の調査でも、15~19歳の40.3%、20~29歳の25.5%が「韓流体験」を目的に訪韓していると回答しており、彼らはK-POPカフェやアイドルテーマ空間、K-ビューティー体験まで網羅した自作の旅行プランを実践している。
韓国観光公社は「今後も韓流コンテンツの世界的拡散と韓国文化への関心が、観光産業における主要な推進力となる」との見通しを示している。
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