「聞いてみたら鳥肌が立つ。歌手がなぜレコーディングするのか」(歌手チャン・ユンジョン、3月ユーチューブチャンネル「トジャンTV」)
「私も聞いてみました。私はその歌(Bam Yang Gang)を歌ったことはありません。どうしてそんなにそっくりなのでしょうか。私たち芸能人はどうすればいいのですか」(タレント、パク・ミョンス、3月KBSラジオ「パク・ミョンスのラジオショー」)
歌手イム・ジェボムが歌った「ハイプボーイ」(NewJeans原曲)、eスポーツキャスターのチョン・ヨンジュンが歌った「別れようと言って」(パク・チェジョン原曲)、IUが歌った「Bam Yang Gang(栗ようかん)」(ビビ原曲)、エスパが歌ったリーグ・オブ・レジェンド・ワールドチャンピオンシップ主題曲「GODS」(NewJeans原曲)など、生成型人工知能(AI)が歌うカバー曲が韓国で話題になっている。歌手が自ら歌っていないのに、歌手の歌唱スタイルと音声データを学習すれば、数分以内に歌を完成させることができる。
AIカバー曲の映像の中には、再生回数が100万回を超えるものもある。しかし、一部の歌手は自分の声とあまりにも似ているため、エンタテイメント産業の生態系を脅かす恐れがあると懸念している。
こうした中、ユーチューブが音声データを模倣した生成AIコンテンツを削除できる条項を設けた。個人情報の侵害、政治的行為など私的・公的利益を深刻に毀損する場合、当事者が削除を要請できる。未成年者▽コンピュータにアクセスできない状況の者▽すでに死亡している者――といった例外を除いて、当事者自ら削除を要請しなければならない。
ユーチューブはコンテンツ削除要請を受け付けた際に、さまざまな要因を考慮して判断を下すと伝えた。特定の個人だと識別できるか、パロディまたは風刺で公共の利益のためのものと見なすことができるのかなどだ。犯罪行為、暴力、政治家支持など敏感な内容が盛り込まれたのかも考慮する。
ユーチューブはコンテンツを削除する場合、コンテンツ掲示者に48時間以内に対応するよう案内する。コンテンツ掲示者がこの時間内にコンテンツを削除すれば、苦情は解決する。未解決の場合、ユーチューブは登場人物をぼかし処理するなど、識別不可能に措置することができる。
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