2025 年 5月 8日 (木)
ホームエンターテインメント韓流作曲家「契約は遊びじゃない」…NewJeans騒動に“音楽人”の苦言

韓流作曲家「契約は遊びじゃない」…NewJeans騒動に“音楽人”の苦言

NewJeansのメンバーら(c)NEWSIS

K-POPガールズグループ「NewJeans(ニュージーンズ)」と所属事務所ADOR(アドア)との法的紛争が続く中、韓国のベテラン作曲家、ユン・イルサン氏が自身のYouTubeチャンネルでこの問題に対して苦言を呈した。

ユン・イルサン氏は「契約は遊びではない」と指摘する。「アーティストを愛していると言いながら、かえって危険に晒すようなことがあってはならない」と警鐘を鳴らした。

ユン・イルサン氏は「今の選択が将来、後悔になるかもしれない。だからこそ周囲の“大人”たちが正しい導きを与えるべきだ」として、若いメンバーたちの背後にある“大人の事情”が今回の事態を招いたのではないかと示唆した。

◇「人」を扱うビジネス、だからこそ慎重であるべきだ

ユン・イルサン氏は「歌手育成は“人のビジネス”だ。商品ビジネスとは違う」と強調し、「責任を負う覚悟でアーティストと契約しなければならない」と述べた。企業が利益を追求する以上、両立は難しいこともあるとしつつも、「大手事務所は広報や資金力には優れているが、一人のアーティストに割くリソースには限界がある」と語った。

一方で、零細な制作会社は“共に育つ関係”が築ける可能性が高く、「アーティストを大切にする姿勢はまったく異なる」と指摘。NewJeansはその中で「すでに自らの選択をしたのではないか」とも述べた。

◇「会社を否定した瞬間に、会社は意味を失う」

さらにNewJeansに対しても「契約を結んだ以上、一度はその内容を履行してから主張すべきだ」とし、「公の場でインタビューをしながらK-POP業界自体を批判するのは時期尚早だったのではないか」と苦言を呈した。

ユン・イルサン氏は何よりも「アーティストが前に出て発言させるような状況にした“大人たち”の責任が大きい」と語り、「本当に彼女たちを守りたいなら、そんなふうに表に出すべきではなかった」と心配を示した。

音楽プロデューサーとして30年以上のキャリアを誇るユン・イルサンは、今回の発言で「アーティストと会社の信頼関係」「契約という約束の重み」「若い才能を守る“大人”の責任」を改めて問いかけた形だ。

(c)NEWSIS

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