韓国の人気グループ「NewJeans(ニュージーンズ)」の所属会社「ADOR(アドア)」をめぐる問題で、親会社の大手エンターテインメント企業「HYBE(ハイブ)」のパク・チウォン最高経営責任者(CEO)が23日、HYBEとADORなどの職員らにメールを送り、現状について説明した。パクCEOは、現在進められている監査によって、状況を具体的に確認した後、対応する措置を取る方針を伝えた。
今回の監査について、パクCEOは「(ADORとミン・ヒジン代表らによる)会社乗っ取りの企てが明確になった事案であり、これを確認し、ただすために始めることになった」との見解を示した。またADOR側を念頭に「会社の正当な監査にきちんと応じなかったり返事を拒否したりしている状況」との認識を示したうえ「彼らが主張する内容は大部分、事実ではないか、根拠がない」と断じた。
パクCEOはADOR職員に向け、「不安な気持ちを持たずに、NewJeansのカムバックと成長のため、業務に最善を尽くして下さるようお願いする」と伝えた。
そのうえで、HYBEがアーティストと職員の保護を最優先にしている点を強調し、「アーティストが今回のことで動揺しないよう努めてほしい」と求め、必要な制度的・人事的措置を検討したうえで改めて伝えるとした。
ミン・ヒジン代表は現在、ADORの株式18%(57万3160株)を保有している。昨年第1四半期、HYBEは100%保有していたADORの持分を80%に減らし、ミン代表がコールオプション(株式を決まった価格で買える権利)を行使してADORの持分18%を買い入れたため、HYBEに続きADORの2大株主になっている。
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