
韓国の女性アイドルグループ「Sugar」出身で現在は俳優として活動するファン・ジョンウムが、自ら100%の持ち株を有する芸能事務所の資金43億ウォン余りを横領して暗号資産(仮想通貨)に投資したとして横領の罪に問われた事件の公判が8月21日、済州地裁で開かれ、検察は懲役3年を求刑した。
ファン・ジョンウムは2022年7月ごろ、自らが実質所有する芸能事務所名義で8億ウォンを借り入れた後、事務所口座にあった7億ウォンを仮払金名目で自身の口座に移し、暗号資産に投資した。同年10月までに計13回、会社資金43億6000万ウォンのうち42億ウォン余りをコイン投資に流用したという。さらに、課された財産税や地方税を支払うためにカード代44万ウォンや株式担保融資の利子100万ウォンも会社資金から支出した。
ファン・ジョンウムは2025年5月15日の初公判で起訴内容を全面的に認め、被害額の全額弁済を約束した。すでに約30億ウォンを返済していたが、その後私財を処分し、5月末から6月初旬にかけて残額をすべて弁済し、関連資料を裁判所に提出した。
代理人弁護士は「会社を成長させようと未熟な判断でコイン投資に手を出した。会計や手続きへの認識が不十分で、後で返済すれば問題ないと思い込んでしまった」と主張。「事務所は被告の芸能活動を支援するための会社であり、収益もすべて本人の活動から発生している。他の所属芸能人もおらず、被害者は存在しない。全額弁済した点や動機を考慮して最大限の寛大な処分をお願いしたい」と訴えた。
ファンは最終陳述で「仕事に没頭するあまり会計や税務を疎かにしたことでこうした事態を招いた。深く反省している」と述べた。
判決は9月25日に言い渡される予定である。
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