強制わいせつの罪に問われている韓国の俳優オ・ヨンス被告(78)の初公判が3日、水原(スウォン)地裁城南支庁で開かれ、被告側は起訴事実を全面的に否認した。
起訴状によると、オ・ヨンス被告は2017年9月、大邱(テグ)の遊歩道で女性と散歩していた時、強く抱きしめたとされる。また女性の自宅前で玄関自動センサーの電気が消えると、右頬にキスをして2回にわたってみだらな行為をしたという。
初公判で被告側は「2017年7~9月に演劇出演のために大邱に滞在し、女性と散歩し、家を訪問したことはある」という点は認めたものの、「みだらな行為をした事実はない」と起訴事実を否認した。
女性側は「被害者は当時22歳の末端団員で、被告は50歳年上の主演俳優だ。被告は優越的なキャリアを悪用して末端団員を抱きしめ、キスをしながらみだらな行為をした」と主張した。
閉廷後、記者団の取材に答えたオ・ヨンス被告は「散歩しながら手は握ったが、みだらな行為はしていない」と改めて否認した。この日、法廷近くでは「被害者を支持する」とする約10人が「強制わいせつを認定せよ」などと書かれた紙を持ってデモをしていた。
次回公判は4月14日に開かれる。
オ・ヨンス被告は米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)シリーズ「イカゲーム」で人気を集め、一躍スターになった。昨年、韓国人俳優としては初めて、米ゴールデングローブ賞でテレビ部門の助演男優賞を受賞している。
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