韓国MBCテレビのオーディション番組「少年ファンタジー~放課後のときめきシーズン2~」の制作会社PHUNKY STUDIOが最近、同番組で優勝したユ・ジュンウォンさんを相手取り、30億ウォン(約3億3000万円)の損害賠償を求める訴訟をソウル中央地裁に起こした。同社がこのほど明らかにした。
ユ・ジュンウォンさんは同番組で優勝し、グループ「FANTASY BOYS(ファンタジーボーイズ)」のメンバーになった。その後、同社にデビューしない意向を伝え、先月23日にグループから離脱した。同社は「デビュー組だった参加者の契約不履行により損害が発生し、株主の権利も侵害された」と主張している。
PHUNKY STUDIOは「番組参加者は一般に、デビューを前提に出演し、そのメンバーに選ばれた場合、番組終了後、制作会社と付属合意書を締結することになる」との見解を示している。そのうえで、番組終了直後、同社が本人や親と契約書について十数回以上議論した▽契約書は一般的な内容である▽だがユ・ジュンウォンさん側は「優勝」を理由に他のメンバーよりも収益分配率を高めるよう契約書修正を要請した――などと指摘している。
一方、ユ・ジュンウォンさんは「契約書に不合理な条項があり、修正を求めたが受け入れられなかった。僕と数人は納得できる合理的条件を要求し続けたが、会社は逆に常識外れな条件を追加しつつ合意を強要した」と反論している。
ユ・ジュンウォンさんは、同社からマネジメントを委任されていた「Pocket Dollスタジオ」に対しても、専属契約の効力停止の仮処分を申し立てている。
FANTASY BOYSはユ・ジュンウォンさんを除く11人で活動する予定で、今月21日にはデビューアルバム「ニュートゥモロー」を発売する。
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