2025 年 4月 25日 (金)
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韓悳洙首相、4月末~5月初旬に韓国大統領選の出馬表明か…最速「今月30日」の可能性

ハン・ドクス(韓悳洙)首相=首相室提供(c)news1

韓国の大統領権限代行を務めるハン・ドクス(韓悳洙)首相が大統領選出馬について沈黙を守る中、4月末から5月初旬に出馬を表明する可能性が高まっているとの観測が出ている。

最近のハン・ドクス氏の動きが大統領選を意識したものではないかとの見方が広がっている。特に保守層を中心に出馬を求める声が強まり、出馬表明が間近とする分析が優勢だ。

ハン・ドクス氏は、米国との「2+2通商協議」を前に複数の海外メディアのインタビューに応じ、関税問題に関する韓国政府の立場を積極的に説明している。今月15~16日には光州と蔚山の自動車工場や造船所を訪問し、20日には大統領候補にとって“必須コース”ともいえる明声教会の復活祭合同礼拝に出席した。さらに23日には京畿道・平沢市の韓米連合軍司令部を訪れ、韓米同盟の強化をアピールするなど、民生・安保分野で積極的に動いている。

これら一連の行動から、政界では「大統領選出馬を視野に入れた動き」との見方が強まっている。

ハン・ドクス氏が出馬する場合、公職者の辞職期限である5月4日がリミットとなる。残りわずか約1週間であることから、来週後半の表明となる。

特に、27日に野党「共に民主党」の大統領候補が確定し、29日には国民の力の決選候補2人が選出されるため、これらが出揃った直後の30日以降が出馬表明の有力なタイミングとみられる。

出馬を決断すれば、保守陣営を広く結集する「ビッグテント構想」が現実味を帯びる。国民の力の候補者らもハン・ドクス氏の出馬を視野に入れ、ビッグテントに前向きな姿勢を示しており、期待感は高まっている。

ただし、ハン・ドクス氏は英フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューで「まだ決めていない。ノーコメント」と述べるなど、出馬についての立場を明らかにしていない。

政府関係者も「(出馬の決定について)何も決まっていない。ハン・ドクス氏本人しか分からないだろう」と述べており、最終決断は今後の情勢次第とみられる。

なお、ハン・ドクス氏が国民の力の候補決定前(5月3日以前)に出馬を表明した場合、党内の候補選びに大きな影響を及ぼす可能性がある。そのため、状況を見極めたうえで、場合によっては権限代行体制を維持する選択肢も残されている。

(c)news1

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