2025 年 5月 13日 (火)
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韓国Z世代の91%が就活でAI活用…自己紹介書は“共作”の時代に

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韓国でZ世代の求職者の大多数が自己紹介書(志望動機書)作成の際にAIを活用していることが分かった。デジタルネイティブ世代にとって、AIはすでに就職活動に欠かせない存在となっている。

韓国の就職支援プラットフォーム「キャッチ」がZ世代の求職者2012人を対象に「自己紹介書作成時のAI活用経験」に関するアンケートを実施した結果、回答者の91%が「AIを使って自己紹介書を作成した経験がある」と答えた。

AIを活用する目的(複数回答)としては、「企業・職務分析」(43%)、「文章構成の設計」(34%)、「考えの整理と明確な伝達」(33%)が主な理由として挙げられた。このほかにも「作成スピードの向上」(26%)、「語彙の多様化」(20%)、「誤字脱字のチェック」(14%)などが続いた。

こうした流れを受け、最近では企業側がAIによる作成文書を見分ける「AI判別プログラム」の導入を検討しているとの声も出ている。

これについて「導入に賛成か反対か」を尋ねたところ、「分からない」が44%で最も多く、「反対」(33%)は「賛成」(23%)より高い割合を示した。

反対意見の理由としては「AI活用も一つの能力だから」(56%)が最多だった。「誰もがAIを使う時代だから」(21%)、「判別技術の精度に疑問がある」(18%)、「就職準備には効率も重要」(4%)といった意見もあった。

一方で導入に賛成する層は、「AIへの過度な依存は問題」(48%)を最大の理由に挙げた。「AIの制限が公正な評価につながる」(20%)、「AI使用による誠実さの低下懸念」(18%)、「定型的な内容の自己紹介書が増加している」(13%)との声もあった。

実際にAIを活用している求職者の多くは、生成された内容をそのまま提出するのではなく、自分で確認・修正を加えて完成度を高める傾向にある。

AI使用時に注意している点(複数回答)では、「誤情報や誇張がないか」(54%)が最も多く、「盗作・重複の可能性」(34%)、「誠実さの有無」(34%)、「文章の自然さ」(29%)といった意識も見られた。

キャッチのキム・ジョンヒョン本部長は「デジタル技術の活用に慣れたZ世代にとって、AIはもはや自然に取り入れられているツール。企業側としては、応募者がAIをどれだけ戦略的に活用しているか、過度に依存していないかに注目する必要がある」と指摘した。

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