韓国半導体大手「SKハイニックス」の株価が23日、初めて20万ウォン(1ウォン=約0.11円)を突破した。米NVIDIA(エヌビディア)が市場の予想を上回る第1四半期の実績を発表し、主要取引先であるSKハイニックスに買いが優勢となったためだ。
この日、SKハイニックスは午前9時2分に20万2000ウォンを記録。前日比4300ウォン(2.18%)の上昇で、同10時も20万ウォン以上を維持した。SKハイニックスは今年だけで40%以上上昇した。
SKハイニックスの株価上昇は、NVIDIAの好調な業績に支えられたものだ。
SKハイニックスは、生成AIの駆動に必要なHBM(広域帯メモリー)と呼ばれる高性能半導体を大きな割合でNVIDIAに供給している。SKハイニックスは昨年、NVIDIAに現在主流の第4世代「HBM3」を事実上独占供給し、今年、次世代製品である「HBM3E」もメモリーメーカーの中で初めてNVIDIAに供給が確定した。
NVIDIAはこの日、2025会計年度第1四半期の実績で売り上げが260億ドル(約35兆ウォン)で、前年同期(71億9200万ドル)に比べ262%増加したと発表した。 ウォール街の予測(246億9000万ドル)を上回った。
第1四半期の営業利益は169億ドル(約23兆ウォン)で、1年前の21億4000万ドルに比べて8倍増えた。これもウォール街の展望値である128億3000万ドルをはるかに上回った。調整1株当たりの純利益(EPS)は6.12ドルで、予想値の5.6ドルを上回った。NVIDIAは同日、株式を10対1に分割することも明らかにした。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の取引終了後、NVIDIAの株価は時間外取引で一時1株当たり1016.80ドル(約138万9900ウォン)まで急騰した。
一方、サムスン電子は午前10時10分に前日より500ウォン(0.51%)安の7万7300ウォンを記録。SKハイニックスがNVIDIAに「HBM3E」の供給を確定させた一方、サムスン電子はまだテストを通過していないことによるものと分析される。
(c)KOREA WAVE