
韓国通信大手のSKテレコムが、いわゆる「空飛ぶタクシー」と呼ばれる都市航空交通(UAM)事業から撤退する方針を固めた。今後は通信と人工知能(AI)分野に経営資源を集中させる。
業界によると、同社は米航空機メーカーのジョビー・アビエーションの保有株の約3分の2を2025年10~12月期に売却した。SKテレコムは2023年に1億ドル(約150億円)を投資し、同社とUAM事業を進めてきた。
これまでSKテレコムは韓国通信3社の中でUAM分野を主導していると評価され、2024年のモバイル関連展示会では実物大の模型を公開するなど積極的に取り組んできた。
しかし、UAMの商用化時期が依然として不透明であることが判断材料となった。韓国政府主導の実証事業に参加していたほかのコンソーシアムでも離脱の動きが相次いでいる。
同社は「経営戦略の変化に合わせ、今後は通信とAI事業に集中する」と説明している。
UAMは次世代モビリティとして期待されてきたが、技術や規制、採算性など課題も多く、企業の選別が進みつつある。今回の撤退は、関連市場の不確実性を改めて示す動きといえる。
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