韓国産業通商資源省は11日、ソウルのホテルで「2024年産業省-SKグループ技術分かち合い行事」を開催した。SKグループが韓国の中小・中堅企業53社に特許76件を無償で移転するという。
この日は産業省のオ・スンチョル産業基盤室長とSKイノベーションのイ・ソンヨン副社長、SKハイニックスのハ・ヨンス副社長、SKテレコムのチェ・ジョングン副社長をはじめ、38社が参加した。
2014年から「技術分かち合い」に参加しているSKグループは、これまで315件の特許を197社に無償で移転した。
SKグループの移転事例として注目されるのは「イランテック」のケースだ。同社は移転された技術で基地局無線通信用信号処理装置を開発し、韓国を含むグローバル移動通信会社を相手に121億ウォンの売上を達成し、74人の新規雇用を創出した。
「GSFソリューション」は、2022年にSKプラネットからプロファイル情報関連の特許を移転してもらい、半導体ウエハーのゆがみ監視機能を高度化し、動きを推定する新しいソリューションを開発中だ。また、今年はSKハイニックスから半導体装置の欠陥検出のためのフィルター抽出装置に関連する特許を移転してもらう予定だ。
この日のイベントで、SKグループは産業省、韓国産業技術振興院と業務協定を締結し、今後も大・中小企業の同伴成長生態系構築のために「技術分かち合い」に継続して参加する意思を示した。
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