手軽に飲めるゼリー型二日酔い解消剤が韓国のMZ世代の心をとらえている。
韓国バイオヘルス企業「HKイノエン」が今年3月に発売したゼリー状の二日酔い解消剤「コンディションスティック」が9カ月で約1200万包の販売を記録した。2秒につき1包売れた計算になる。11月の出庫量も前月(10月)比16%増加した。
「コンディションスティック」は、HKイノエンが今年3月に発売した。ソーシャルディスタンス解除により会食・行事が再開され、“二日酔い解消市場”が復活するというトレンドに合わせた。
もちっとした食感に加え、従来の飲み物より小さくて軽い。携帯しやすいという長所もあり、若い消費層をとらえた。味もコンディション飲料味、グリーンアップル味の2種類ある。
「三真製薬」もゼリータイプのスティック包「パーティーヒーロー」を発売し、二日酔い解消剤市場攻略に乗り出した。グレープフルーツ味を加え、飲酒前後に水なしで手軽に摂取できる。
三真製薬は、従来の二日酔い解消剤とは差別化を掲げ、MZ世代(文末参照)、会社員を消費ターゲットに定めた。製品パッケージも自由奔放なヒーローキャラクターをモチーフにし、パーティーにふさわしいネオンサインの形のロゴデザインを採用するなど、消費者に親しみを持たせた。
〇ことば MZ世代(Generation MZ)
1980年代半ばから1990年代初めにかけて生まれた「ミレニアル(M)世代」と、それに続く1990年代後半から2010年ごろに生まれたのが「Z世代」。二つを合わせてMZ世代と呼ぶ。両者ともインターネットが普及した環境で育った「デジタルネイティブ」で、ソーシャルネットワークに積極参加するという特徴がある。
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