韓国・金海国際空港で先月28日に発生したエアプサン機火災事故を契機に、韓進(ハンジン)グループ傘下の格安航空会社(LCC)であるジンエアー、エアプサン、エアソウルの統合が加速するとの見方が広がっている。LCC業界の危機と再編が同時に進む中、統一された運航体制の確立が有利に働くと判断されているためだ。
一方で、エアプサンの複雑な財務構造や航空機の運用状況を考慮すると、統合LCCの発足には相当な時間がかかる可能性があるとの見方もある。
業界関係者によると、統合LCCの具体的なスケジュールや計画は3社が協議のうえで進めるという。まだ合併の具体的な時期は決まっていないものの、エアプサンの火災事故を受け、業界の関心が高まっている。
事故発生直後、大韓航空はグループ全体での支援体制を構築し、ジンエアーの元代表であるチェ・ジョンホ副社長を中心に、安全管理・整備の専門スタッフを現場に派遣した。LCCの整備能力に対する懸念が高まる中、安全運航体制の確立が急務と判断されたためだ。
大韓航空はアシアナ航空との企業統合プロセスにおいても、運航管理システムの共有を進めており、LCC統合においても同様のアプローチが取られるとみられる。
LCC業界では昨年から続く相次ぐ事故により、安全性への不安が広がっている。昨年、済州航空とエアプサンで相次いで大きな事故が発生したことを受け、国土交通省は4月に「航空安全革新対策」を発表する予定で、。LCCに対する規制強化の方針を示している。
(c)news1