
韓国IT大手のネイバーとカカオが、人工知能(AI)分野への投資を大幅に拡大している。2025年の研究開発(R&D)費は両社とも過去最高を更新し、AIを軸とした競争が一段と激しくなっている。
ネイバーの年間R&D投資は2兆2218億ウォン(約2444億9800万円)に達し、初めて2兆ウォンを超えた。前年比で約20%増となる大幅な伸びだ。さらに設備投資も1兆3171億ウォン(約1448億8100万円)と初めて1兆ウォン台に乗り、このうち約88%がサーバーなどAIインフラ整備に充てられた。
背景には、創業者イ・ヘジン氏が7年ぶりに経営の前面に復帰し、AI強化戦略を主導していることがある。ネイバーはNVIDIAとの協力を通じて次世代GPUを大量に確保し、独自の大規模言語モデル「ハイパークローバX」の高度化を進める方針だ。さらにAMDとも連携し、大規模AI計算基盤の構築を急いでいる。
一方、カカオもAI分野への投資を拡大した。2025年のR&D費は1兆2992億ウォン(約1429億1200万円)で過去最大を記録し、自社AIモデルの強化と新サービス開発に重点を置く。
カカオはAIエージェントサービス「カナナ・イン・カカオトーク」を正式に公開し、ユーザーの会話文脈を理解して日程管理や情報検索、商品推薦などを支援する機能を展開している。さらに自社サービスにとどまらず、外部ショッピングプラットフォームとの連携も視野に入れ、AIエコシステムの拡張を進めている。
加えて、Googleとの協力により、拡張現実(XR)デバイス向けAIサービスの開発にも乗り出した。音声を通じて通話やメッセージを操作できる次世代インターフェースの実現を目指す。
ネイバーがインフラと基盤モデルに重点を置くのに対し、カカオはサービスとエコシステム拡張に軸足を置く構図となっている。両社の戦略は異なるものの、AIを中核に据えた総力戦に入った点では一致している。
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