2026 年 4月 11日 (土)
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韓国HD現代重工業、アンモニア燃料推進船の建造に成功

HD現代重工業が建造した中型ガス運搬船の試運転=HD現代重工業(c)KOREA WAVE

韓国造船最大手・HD現代重工業がアンモニア燃料推進船の建造に成功した。同社は9日、蔚山造船所で二重燃料(DF)エンジンを搭載した4万6000立方メートル級の中型ガス運搬船2隻の命名式を実施したと明らかにした。

メガ・ニュース(MEGA News)のリュ・ウンジュ記者の取材によると、行事にはHD現代重工業艦艇・中型船事業部の事業代表であるチュ・ウォンホ社長と、ニコラス・サベリスEXMAR会長、ブルーノ・ヤンス駐韓ベルギー大使ら約70人が出席した。

ベルギーの都市名にちなんで、2隻の船舶はそれぞれ「アントウェルペン」と「アルロン」と名付けられた。これらはHD現代重工業が2023年と2024年にベルギーの海運会社EXMARの子会社「EXMAR LPGフランス」から受注したアンモニア燃料推進中型ガス運搬船4隻のうち第1号船と第2号船で、仕上げ作業を経てそれぞれ5月と7月末に船主へ引き渡される。

全長190メートル、幅30.4メートル、高さ18.8メートルのこの船舶は、HD現代重工業が独自に設計・製作した貨物タンク3基を搭載し、アンモニアや液化石油ガス(LPG)などの液化ガスを輸送できる。また、推進エンジンの回転軸を活用して電力を生産する軸発電機や、窒素酸化物低減装置なども適用されている。さらに、アンモニア漏出検知装置や排出回収装置も備えている。

アンモニアは燃焼過程で二酸化炭素を排出しない燃料として注目されている。液化水素よりも貯蔵条件が比較的厳しくなく、貯蔵密度の面でも長距離輸送用エネルギー媒体として有力視されている。国際エネルギー機関(IEA)はネットゼロシナリオにおいて、海運エネルギー消費に占めるアンモニアの割合が2030年に8%、2050年には46%まで拡大すると予測している。

チュ・ウォンホ社長は「高度な技術力が求められるアンモニア燃料推進船を世界で初めて建造できたことを非常に意義深く思う。今後も継続的な技術革新を通じて、グローバルな環境配慮型船舶市場における主導権をさらに強固にしていく」と述べた。

一方、HD現代重工業はこれまでEXMARやトラフィギュラなどから計8隻のアンモニア燃料推進船を受注しており、2016年には世界初のメタノール燃料石油化学製品運搬船(PC)を、2023年には世界初のメタノール燃料コンテナ船を相次いで引き渡している。

(c)KOREA WAVE

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