
韓国HD現代重工業がアメリカ海軍の軍需支援艦に対する保守・修理・整備(MRO)事業の受注に成功した。これは韓国政府の「MASGA」提案以降、初めてのアメリカ海軍MRO受注となる。
HD現代重工業は6日、米海軍第7艦隊所属の4万1000トン級の貨物補給艦「アラン・シェパード」の定期整備事業を受注したと明らかにした。
アラン・シェパードは全長210メートル、幅32メートル、高さ9.4メートルの規模で、2007年に就役した。アメリカ海軍出身でアメリカ初の宇宙飛行士となったアラン・シェパードにちなんで命名された。
HD現代重工業は9月から蔚山のHD現代尾浦(ミポ)造船近くの岸壁で整備を開始し、プロペラ洗浄、各種タンクの整備、装備の検査などを経て、2025年11月にアメリカ海軍へ引き渡す。
HD現代重工業のチュ・ウォンホ特殊船事業代表は「今回のMRO受注は、政府が韓米造船協力プロジェクト『MASGA』を提案した後に実現した初の受注であり、大きな意味を持つ。韓国を代表する造船企業として、アメリカ海軍の軍需支援艦MROを全力で成功裏に仕上げる」と述べた。
HD現代は2025年4月、アメリカ最大の防衛産業造船会社「ハンティントン・インガルス」と、6月にはアメリカ造船グループ「エジソン・シュエスト・オフショア」(ECO)と、それぞれ軍艦および商船分野における技術協力と共同建造のためのパートナーシップを結んでいる。また6月末には、ミシガン大学、MITなどアメリカの造船海洋専門家約40人と共に「韓米造船協力専門家フォーラム」を開催するなど、アメリカとの造船分野の協力を先導している。
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