2025 年 9月 27日 (土)
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韓国ETRI「友達のように共感する」ロボット“ブレイン”の開発に着手

物体操作データを収集するためにヒューマノイドをテレオペレーションするETRI研究チームのメンバー=ETRI(c)KOREA WAVE

韓国電子通信研究院(ETRI)が、人間の言葉の文脈を理解する次世代ヒューマノイドブレインの開発に着手した。

メガ・ニュース(MEGA News)のパク・ヒボム記者の取材によると、ETRIは「トップチャレンジプロジェクト」により▽騒音環境でも安定した対話が可能なマルチモーダル音声認識▽ユーザーの感情や状況を反映する共感型対話▽視線・身振り・ジェスチャーなど非言語的行動の生成▽全固体電池ベースのバッテリー技術――などを確保した。

研究チームは「ヒューマノイドが単に命令を実行する機械にとどまらず、状況に応じて反応し、人間と共感できる実用的なロボットへと発展するための基盤を築いた」と自評した。

ETRIは2025年6月にソーシャルヒューマノイド「ソノイド(Sonoid)」を公開し、注目を集めた。ソノイドは、会話を理解し、感情を把握して身ぶりで反応する「共感型AIロボット」だ。

ハードウェア面でも成果を収めており、全固体電池を適用することで稼働時間を延ばし、安全性を向上させた。

ETRIは現在、韓国機械研究院とともに2025年5月から推進中の「自律成長AIヒューマノイド戦略研究団」事業を加速させている。ヒューマノイド分野の研究に本格的に取り組むため、「ヒューマノイドロボットシステム研究団」を最近新設した。

この研究団は、AIおよびロボットのファウンデーションモデルを基盤に、高次元の推論と高速・精密な制御が可能な次世代ヒューマノイドブレイン(K-HB:K-Humanoid Brain)の開発に集中する。

ETRIは、科学技術情報通信省が推進する独自AIファウンデーションモデル開発事業にも参加しており、「NC AI」コンソーシアムの一員として、国家代表レベルの大規模言語モデル(WBL)開発を主導している。

パン・スンチャン院長は「ETRIはAIとロボット分野で得た成果をもとに、グローバルTOPレベルのヒューマノイドブレインの開発に挑戦する。人と共存し、ともに成長するヒューマノイド研究をリードして、世界の舞台で競争力を確保していく」と述べた。

(c)KOREA WAVE

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