2026 年 2月 27日 (金)
ホーム社会韓国DSKで示された自律戦の核心…滑走路に依存しない米シールドAIのV-BATとX-BAT構想

韓国DSKで示された自律戦の核心…滑走路に依存しない米シールドAIのV-BATとX-BAT構想

シールドAI(c)KOREA WAVE

「滑走路は最も容易で、かつ最も脆弱な目標です。F-35やF-22がいかに優れていても、滑走路が攻撃されれば地上に展示された模型に過ぎません。通信が途絶し、GPSが妨害される環境でも作動する自律性が必要です」

米防衛技術企業「シールドAI(Shield AI)」北東アジア総括のチェ・ユジン氏は25日、韓国・釜山BEXCOで開催された「DSK 2026」で、人工知能(AI)自律戦闘体系の必要性を強調した。チェ・ユジン氏は「シールドAIは戦時環境で戦闘自律ソリューションを運用した初の企業だ」と述べ、自社の実戦経験を前面に打ち出した。

韓国メガ・ニュース(MEGA News)のシン・ヨンビン記者の取材によると、シールドAIは2015年設立。知能型自律システムによって軍人と民間人を保護することを目標としている。

代表的なプラットフォームは垂直離着陸(VTOL)無人機「V-BAT」。滑走路なしで離着陸が可能で、2人が30分以内に展開できる。重油エンジンを使用し、約13時間の飛行が可能で、最大1万8000フィート上空で運用される。

V-BATは、通信が制限されたり衛星航法(GNSS)が妨害された環境でも任務遂行が可能である点が特徴だ。ウクライナ戦場で情報・監視・偵察(ISR)任務を遂行し、戦略的標的攻撃を支援し、20件以上の作戦に貢献したと同社は説明した。

また、米国沿岸警備隊および米海軍との作戦でも運用され、海上監視任務に活用された。米当局は、V-BATの運用を通じて大規模な麻薬密輸の摘発に寄与したと評価した。

シールドAI(c)KOREA WAVE

シールドAIの核心的な競争力は自律性ソフトウェア「ハイブマインド」だ。AIパイロットをF-16試験機に搭載してドッグファイトを実施し、米空軍の次世代無人協同戦闘機(CCA)プログラムの技術成熟度およびリスク低減段階に参加している。

ハイブマインドは、エッジで任務自律性を遂行する「パイロット」、シミュレーション・試験体系「フォージ」、指揮統制統合モジュール「コマンダー」などで構成される。ソフトウェア開発キットを通じて現地開発時に当該国が知的財産権を保有できる「ソブリンAI」構造を強調した。

V-BATはモジュール型構造で、多様なセンサーや武装の統合が可能である。シールドAIは最近、LIGネクスワンと精密誘導兵器統合に関する協力を発表し、今後打撃能力の拡大を推進している。チェ・ユジン氏は「武装統合を通じて打撃能力まで拡張する案を研究中だ」と明らかにした。

この日の発表では、次世代垂直離着陸戦闘機コンセプト「X-BAT」も公開された。X-BATは滑走路なしで運用可能な多目的戦闘機である。第5・第6世代戦闘機に比べて約5分の1水準のコストを目標としている。

25日、釜山BEXCOで開かれた「2026 DSKカンファレンス」で発表するチェ・ユジン氏(c)KOREA WAVE

GE F110エンジンを適用し、内部・外部武装の搭載が可能であり、AIパイロットのハイブマインドが操縦を担当する。移動式発射・回収車両を活用して分散運用が可能である点が特徴だ。チェ・ユジン氏は「ステルス技術が革新だったように、垂直離着陸多目的戦闘機はもう一つの革新だ」と述べた。

チェ・ユジン氏は軍が直面する主要課題として、GPS妨害、兵力不足、人命の安全を挙げたうえ「ハイブマインドは通信が制限された環境でも作動し、兵力負担を軽減し、危険な任務を代替できる」と説明した。

シールドAIは台北に事務所を開設しており、日本や韓国にも支社を設立する計画。チェ・ユジン氏は「韓国での協力を期待している」と述べた。

(c)KOREA WAVE

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