
韓国の大手ヘルス&ビューティーストア「CJオリーブヤング」が、スキンケアやメイクアップ、健康・機能性食品カテゴリーに続き、ヘアケアブランドを新たに立ち上げ、自社ブランド(PB)事業の拡大に乗り出す。
オリーブヤングはヘアケアPB「ルテカ」の立ち上げを準備中で、専任スタッフを新たに補強するなど、本格的なブランド事業の展開を進めている。
これは、オリーブヤングが推進するPB事業の拡大方針と合致しており、PB製品を通じた国内外での事業拡大に注力しているためだ。
現在、オリーブヤングのPBは「バイオヒールボ」「ブリンググリーン」「フィリミリ」「ウェイクメイク」「カラーグラム」など約10ブランドに及ぶ。2009年からPB事業を開始し、着実に成長させてきた。近年では、PB商品の輸出成功を足掛かりに、入店ブランドのグローバル進出支援にも力を入れている。
特に、日本・中華圏・北米を中心にPB事業を展開しており、昨年の海外PB売上は前年同期比64%増加。アメリカでは163%、日本では62%と大幅な成長を記録した。
日本では楽天やQoo10といった主要オンラインモール、ロフトやプラザなどのバラエティショップを通じてPB製品を流通させており、2020年から2023年までのPB製品の年間平均売り上げ成長率は125%に達している。
北米市場ではアマゾンなどの主要プラットフォームにPB商品を展開し、さらにロサンゼルスに現地法人CJ Olive Young USAを設立し、1号店の開設を目指している。
オリーブヤングは今後、PB商品の取扱店舗を増やし、グローバルモールでのブランド認知度を高めるなど、オンラインとオフラインの両面から事業拡大を図る。
オリーブヤングの関係者は「ヘアケアブランドルテカの具体的な開始時期やコンセプトはまだ未定。今後も差別化されたブランド力を基盤に、世界の主要ビューティーチャネルで自社化粧品の輸出を強化していく」と語った。
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