
韓国の芸能事務所HYBE(ハイブ)がグループ「BTS(防弾少年団)」のカムバック公演のため、光化門広場を1週間使用した費用が約3000万ウォン(約330万円)だったことが分かった。景福宮や崇礼門の使用料を含めても、総額は1億ウォン(約1100万円)に満たなかった。
ソウル市の条例によると、光化門広場の使用料は1平方メートル当たり1時間10ウォン(午前6時~午後6時)または13ウォン(午後6時~翌午前6時)とされる。1万平方メートルを超える広場を3月16日から22日までの7日間使用した場合、約3000万ウォンとなる計算だ。
光化門広場は「誰にでも開かれた公共空間」と位置付けられており、大規模公演会場と比べて使用料は大幅に低く設定されている。
また、景福宮や崇礼門の使用・撮影許可に伴う費用として、国家遺産庁に支払う額は約6120万ウォン(約673万円)と集計された。入場料収入の損失などを考慮した金額だ。
これらを合算すると、HYBEが公演のために支払った費用は約9000万ウォン(約990万円)規模となる。一方、安全対策として警察約6700人、市や消防など約3400人、計1万人以上の人員が投入されたことを踏まえると、費用は相対的に小さい水準といえる。
ただし、経済効果は非常に大きいとみられる。ブルームバーグは、この無料公演が1日で約1億7700万ドル(約265億5000万円)の経済効果をもたらすと試算した。
さらに、今後予定されている82公演規模のワールドツアーについては、テイラー・スウィフトの大規模ツアーに匹敵する経済的インパクトを生む可能性があるとの見方も出ている。
韓国文化観光研究院の分析では、BTSの国内コンサート1回当たりの経済波及効果は約1兆2000億ウォン(約1320億円)に達すると推定されている。
また、政府関係者も「数兆ウォン規模の経済価値を生み出すだけでなく、目に見えない効果はさらに大きい」と期待感を示している。
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