韓国国内の17の銀行が最近、カードがなくてもスマートフォンでQRコードを撮ればATMから現金を引き出せるサービスを開始した。
利用者はあらかじめ携帯電話に「モバイルキャッシュカードアプリ」をダウンロードして銀行口座と連結させる。アプリで案内されるATMでQR入出金メニューを選択し、画面のQRコードをスキャンする。
各行は以前からモバイルアプリでのATM入出金サービスを進めており、すべての銀行ATMでモバイル出金が可能だったが、アンドロイドフォン限定だった。
今回のQRコードサービスで、アンドロイドだけでなくiOS搭載のiPhone利用者も利用可能になった。また17行全てが同じサービスを提供するため、利用できる範囲が拡大した。
銀行のカードは、ペイ決済の活性化に伴い、利用率が低下している。韓国銀行によると、決済形態別に見れば、モバイル機器を利用した決済がカードより大幅に増加している。
銀行関係者は「カードはペイ決済という代案があるが、現金には代案がない。財布のない世の中より、カードのない世の中が先に来るのではないか」と見通している。
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