韓国の80代資産家女性がSNSを通じて知り合った男性に15億ウォン(約1億6500万円)を騙し取られるロマンス詐欺事件が起きた。7日に放送されたMBC「実話探査隊」でこの女性の息子が詐欺の経緯を語り、詳細が明らかになった。
それによると、女性は若いころ、不動産投資に成功し、ソウルの九老区(クログ)や江東区(カンドング)に複数の建物を所有して多額の家賃収入を得ている。
ところが、昨年3月から4月にかけて、SNSを通じて知り合った「50代のイエメン出身の医師」と名乗る男性に「敵対国家から入手した資金を韓国に送るための手数料が必要」とそそのかされ、次々と送金。その総額は10億ウォン(約1億1000万円)以上に達した。
さらに女性は今年3月、家族の反対にも関わらず、亡くなった末娘の生命保険金5億ウォン(約5500万円)もこの男性に送金した。
しかし、男性は実在せず、送られた写真に写っていたのはトルコに実在する無関係の医師だった。被害者の息子は警察の捜査が遅いことに不満を示しており、詐欺防止の制度改善を訴えた。
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