韓国の食品業界が代替肉・ビーガンフードの開発に力を入れる中、中国も新たな代替肉市場として浮上している。これまで米国・欧州など西欧市場が代表的な代替肉市場だったが、中国でも環境にやさしい消費に関心が高まっている。
KATI農食品輸出情報によると、中国の植物性代替肉市場は2023年、推計で130億ドル規模に達している。
韓国の食品業界は、早くから代替肉市場に参入している。豆腐を「キャッシュカウ」にしたプルムウォンの「地球献立」の他にも、▽新世界フード「ベラミート」「ユアワットユーイット」▽CJ第一製糖「プランテーブル」▽農心「ベジガーデン」など、各社が代替肉またはビーガンブランドを運営している。
中国は2018年ごろ、ようやく代替肉企業が創業を始め、出足は遅かったが、市場拡大のスピードは速い。2022年、中国の習近平国家主席が代替たんぱく質事業を「食糧安全保障の核心」として強調し、市場拡大に加速がついた。
2020年、北京に初めてできた代替肉ファーストフード売り場には、数時間待ちの行列ができた。グローバル代替肉企業のビヨンドミートも、中国内のマクドナルド・ピザハットなどの企業と連携し、中国代替肉市場に進入した。
韓国国内ではCJ第一製糖が2022年4月、中国植物性代替肉スタートアップ業者とともに代替肉餃子を出した。ビビゴのビーガン餃子製品も香港に輸出している。
韓国食品企業は「K-フード」ブームにあやかり、中国輸出を強めている。関税庁の貿易統計によると、国内ラーメン業者によるラーメンの輸出は、対米国が1984万ドルで最も多いが、2位は中国(1520万ドル)で、米国に迫っている。
(c)news1