2025 年 3月 19日 (水)
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韓国“雪爆弾”で標高800mのキャンパスが孤立…寮で140人が眠れぬ夜

18日の江原大学道渓キャンパス=読者提供(c)news1

韓国江原道(カンウォンド)山間部では、春分(3月20日)を目前にして50センチ前後の大雪が降り、標高800メートルに位置する韓国国内で最も高所にある江原大学の道渓キャンパスの学生と教職員約140人が、学生寮で一晩中眠れぬ夜を過ごす事態となった。

江原道と大学によると、18日午後4時ごろ、スクールバスの運行が不可能となり、キャンパス内の学生と教職員あわせて300人以上が孤立したという。この日は、キャンパスがある三陟市道渓地域に「雪爆弾」とも言える大雪が降り、スクールバスが構内に入ることができなかった。また、同時刻に学校近くでスクールバスがスリップし、学生がバス内に閉じ込められる事故も発生した。

学生らは、大学側が用意した学食で夕食を取りながらスクールバスの到着を待っていたが、孤立状態は夜遅くまで続いた。大学側と三陟市など関係機関が除雪作業に全力を挙げた結果、午後9時ごろからスクールバスの進入が可能となり、一部の学生が下山し始めた。

その後、同日午後11時58分にキャンパスへの進入道路が全面的に開通したが、300人を超える学生と教職員が夜間に一斉に移動するのは危険と判断され、大学と三陟市は、140人をキャンパス内の3棟、計364室ある学生寮に分散して宿泊させる措置を取った。

江原道地域に発令されていた大雪警報は、19日午前0時30分に三陟市平野部に出されていた大雪注意報の解除をもって、すべて終了した。

(c)news1

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