昨年、ポーランドに兵器システムを輸出した韓国の防衛産業企業の生産実績が前年と比べて大幅に増加した。企業はこれに合わせて生産ラインの増設、稼動率の向上、人材採用などに力を入れた。
ハンファ・エアロスペース、韓国航空宇宙産業(KAI)、現代ロテムの事業報告書によると、3社の昨年の生産実績は前年に比べて少なくとも4400億ウォン(1ウォン=約0.11円)から1兆ウォン以上増加した。
生産実績増加の主因はポーランドへの輸出だ。ハンファエアロは自走砲と多連装ロケット、KAIは多目的戦闘機、現代ロテムは戦車をポーランドに輸出する。
生産実績が最も大幅に増加したのは、自走砲44門、多連装ロケット18門など納品物量が最も多かったハンファエアロだ。生産実績は2兆8251億ウォンで、前年比81.7%増加した。同社は生産能力拡充のため、生産ラインを増設し、これに合わせて人材も追加採用。生産能力は2022年1兆7779億ウォンから2023年3兆1904億ウォンに増加した。
現代ロテムは昨年の生産実績が1兆3262億ウォンで、2022年から4407億ウォン増えた。稼働率も94.2%から102.9%にアップ。関係者は「ポーランドへの戦車の納品で稼働率が増えた。新規人材採用、工場レイアウトや人材再配置で生産力量を高めた」と説明した。
KAIも昨年の生産実績が3兆3375億ウォンで、2022年より9827億ウォン増加した。ポーランドへの多目的戦闘機の納品をはじめ、国軍に対する機動ヘリコプター納品や機体部品の輸出拡大が好影響を及ぼした。
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