昨年173億ドル(約2兆4000億円)規模の受注高を達成した韓国の防衛産業が、研究開発費を増やしている。兵器体系を高度化し、輸出にさらなる拍車をかけるためだ。
ハンファ・エアロスペース、現代ロテム、LIGネクスワン、韓国航空宇宙産業(KAI)の4社が今年第1四半期(1~3月)に投入した研究開発費用は計2343億ウォン(約244億円)で前年同期比14.2%増加した。
第1四半期をメーカー別に見ると、ハンファ・エアロスペースは1654億ウォンを投資した。これは前年同期比33.5%拡大した規模で、4社で増加幅が最も大きい。現代ロテムは車輪型装甲車基盤レーザー冷却技術の開発などに230億ウォンを投資。LIGネクスワンは132億ウォンとなっている。
一方、KAIは4社で唯一、研究開発費用が減り、327億ウォンとなった。これまで集中投入した戦闘機KF-21の開発が最終段階に入り、一時的に減ったという。
また、4社とも研究開発組織と人材も拡大している。
防衛産業企業が研究開発を拡大するのは、兵器購買国が要求する性能と品質、価格などの条件に合わせるためだ。長期的な輸出拡大のためには、常に次世代兵器体系の準備が必要だと業界側は説明している。
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