2025 年 10月 14日 (火)
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韓国防衛大手ハンファ、米AUSAに参加…「米軍自走砲の近代化モデルを提示」

ハンファのブース=ハンファエアロスペース(c)KOREA WAVE

韓国の大手防衛産業「ハンファ」が世界最大の防衛産業市場である米国において、米陸軍の近代化事業に向けた最適なソリューションを披露する。グローバル・ベストセラーであるK9自走砲の次世代モデルとともに、需要が急増している155mm推進装薬工場の現地化を通じて、韓米の「安全保障および経済協力」に貢献し、K-防衛産業のグローバル市場拡大にも乗り出す。

メガ・ニュース(MEGA News)のリュ・ウンジュ記者の取材によると、ハンファエアロスぺースとハンファシステムは、米首都ワシントンで開催される地上防衛産業展示会「AUSA 2025」(米陸軍協会主催)に参加する。今回は10月15日まで開催される。北米最大規模の展示会で、今年は92カ国から約4万4000人が訪れる。ハンファは279平方メートル規模の統合ブースを設けた。

今回の展示でハンファエアロスぺースは、米陸軍の自走砲近代化事業に合わせた車輪型K9A2を披露する。K9A2自動装填砲塔を「8×8車輪型プラットフォーム」に搭載したソリューションだ。米陸軍は現在、射程・精度・機動性の向上と再装填・持続発射能力を備えた新型自走砲の導入を進めている。

K9A2は2022年に韓国防衛事業庁と体系開発に着手して以降、最終性能を検証中の最新型の履帯式自走砲。自動化された弾薬積載・装填システムを備えている。分間最大発射速度も従来の6発から9発以上へと増強される。

ハンファエアロスぺースはあわせて、モジュール型推進装薬(MCS)の現地化協力案についても重点的に推進する。ハンファのMCSは、世界最高水準のスマートファクトリー基盤の自動化生産により、品質の一貫性と生産効率性を確保しており、北大西洋条約機構(NATO)規格の155mm砲弾との高い互換性や、発射圧力・射程の精密制御による安全性と効率性の面で高い評価を受けている。

特にロシアのウクライナ侵攻以降、155mm弾薬の供給が不足している状況において、ハンファはMCSの米国での現地生産により、米陸軍や同盟国への安定的な弾薬供給網の確保に寄与する。

ハンファシステムは今回の展示会で、短距離小型AESAレーダーやアンチドローンなど、米国の国土安全保障分野に特化した「多層複合防護体系」を披露する。これは現代戦場で最大の脅威として浮上している無人機・ドローンの攻撃を防御する体系で、空中脅威の「探知―識別―無力化」プロセスを統合運用し、米国の国境監視・警戒システムへの適用が可能だ。

短距離AESAレーダーは、低高度空中脅威の探知・追跡を通じて、短距離防空兵器体系(SHORAD)の作戦能力を最大化できる中核センサーである。

ハンファエアロスぺースのソン・ジェイル代表は、「韓国政府と共に開発中のK9の次世代モデルであるA2を基盤に、米陸軍に最適な自走砲ソリューションを提供できるようになった。ハンファも韓国政府とともに、韓米同盟と経済協力に貢献していく」と述べた。

(c)KOREA WAVE

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