韓国で自営業者貸出が今年、史上初めて1000兆ウォン(約104兆円)を突破するなか、韓国銀行は、金利引き上げと景気鈍化の余波により来年には自営業者貸出約40兆ウォン(約4兆1650億円)が貸出不良の危険に置かれる恐れがあると警告している。
自営業者向け融資は今年第3四半期(7~9月)末に1014兆2000億ウォンで、史上初めて1000兆ウォンを超えた。1年前と比べると14.3%増加し、新型コロナウイルス感染の大流行が始まる直前の2019年第4四半期(10~12月)に比べると、48%も急増した。新型コロナ拡散に伴う経営悪化と政策支援貸出などで自営業者が借金に頼って持ちこたえたためだ。
増加傾向が急激で、融資の内容も良くなかった。自営業者向け融資は1年間で、銀行(6.5%)より、融資金利が相対的に高いノンバンク(28.7%)が4倍も増えた。また、脆弱借主(多重債務者のうち低所得者)の貸出増加率(18.7%)が非脆弱借主(13.8%)を大幅に上回っている。
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