韓国金融監督院がSMエンターテインメント買収を巡って相場操作疑惑が浮上しているカカオについて、厳しい姿勢で捜査に臨む方針を示している。イ・ボクヒョン金融監督院長は「法人の処罰を積極的に検討する」という立場を伝えた。公正取引委員会が進めている両社の企業結合審査にも影響を与えかねず、関心は高い。
企業結合は市場の寡占について重点的に検討するだけに、株価操作事案とは別だという見方もある。だが、捜査や裁判が本格化すれば審査が中断される恐れもある。犯罪とみなされれば審査への悪影響は必至だ。
買収が失敗に終われば、カカオエンターテインメントの世界進出計画に支障が生じ、上場に向けた作業も滞りかねない。
業界ではカカオのSMエンターテインメント買収がカカオエンターテインメントの成長に直結すると見ていた。グローバルコンテンツ市場で競争力を育てることができ、カカオ側が率いるウェブトゥーン・ウェブ小説、ドラマ、インターネットテレビとの相乗効果が期待されたからだ。
しかし、業界関係者は「司法リスクが現実化すればカカオの戦略も修正が避けられない」と話し、動向を注視している。
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