韓国の造船業界がロボット導入の速度を上げている。大手から中小まで人手不足に苦しんでいるうえ、危険な作業も少なくないことからロボットに活路を見いだした形だ。
造船業界がロボットを導入する背景には人材難がある。特に溶接、塗装などの熟練職工は少なく、外国人労働者も探しにくい。ロボットは1台2000万ウォン(1ウォン=約0.11円)台半ばから3000万ウォンし、数十台を投入するには負担が大きいが、正確性と効率性に優れている。人件費の上昇などを考慮すれば、ロボットにかける費用は高くない。
中堅のK造船(旧STX造船海洋)は斗山(トゥサン)ロボティクスと共同でロボットを利用した船体文字マーキング溶接自動化装備を開発した。走行台車に搭載されたロボットがビジョンセンサーを通じてマーキング基準点の位置を認識し、入力された文字を自動的に溶接する。国内では初めての技術で、手作業に依存していた船体文字マーキングの作業時間を大幅に短縮した。
現代三湖重工業はロボット24台を溶接過程に導入した。平板中心のパネル組み立て部と曲がりブロック中心の大組み立て部の溶接に活用される世界初の技術だ。
また、ハンファオーシャンは船舶配管を溶接するロボットの自主開発に成功した。サムスン重工業もロボットを溶接工程に投入して生産性と安全性を高めている。
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