韓国軍兵士1人当たりの食品廃棄物排出量が、国民1人当たりの排出量の約2倍に達していることが明らかになった。2023年に軍で発生した食品廃棄物を処理するために約200億ウォン(22億円)の費用がかかった。
韓国国会国防委員会所属のファン・ヒ議員(共に民主党)が13日に公表した資料によると、昨年の軍別兵士1人当たりの食品廃棄物排出量は▽海兵隊281.7キロ▽陸軍244キロ▽空軍167.1キロ▽海軍158.9キロ――だった。これに対して国民1人当たりの排出量は約113.5キロとなっている。
軍の食品廃棄物処理量は増加傾向にあり、2019年は10万4456トン、2021年は10万7818トン、2023年は11万2792トンだった。これに伴い、処理費用も2019年の141億ウォン(約15億円)から2023年には198億ウォン(約22億円)まで増加している。
兵士数が減少する一方で廃棄物量が増えている背景には軍の給食満足度の低下や給食・供給システムの問題が指摘されている。昨年の軍給食の満足度は5点満点中3.37点、給食の質に対する満足度は3.28点だった。また、兵士50万人に対し、軍の栄養士は約200人しかおらず、栄養士1人が約2500人を担当している状況だ。
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