韓国軍が過去5年間で8000件以上、総額75億ウォン(約8億2500万円)に及ぶ軍需品を紛失したことが明らかになった。特に、2022年には海軍が42億ウォン(約4億6000万円)相当の水中音波探知機を紛失している。これらの紛失が国民の安全に重大な影響を与える可能性があり、軍需品の徹底管理が求められている。
国会国防委員会に所属する与党「国民の力」のカン・デシク議員が19日に各軍から提出された資料によると、2019年から2023年の間に陸軍、海軍、空軍が紛失した軍需品は合計8183件にのぼる。その総額は75億5491万ウォン(約8億2900万円)と報告された。
軍別の内訳としては、陸軍が6250件(7億2164万ウォン=約7900万円)、海軍が116件(67億574万ウォン=約7億3500万円)、空軍が1817件(1億2751万ウォン=約1400万円)。具体的には、陸軍は防毒マスク、コンパス、大剣、暗視ゴーグル、催涙(CS)カプセルなどを、空軍はパイロットの生還用具や戦闘用応急処置キットなどを紛失している。
特に海軍では、2022年の任務中に約42億ウォン(約4億6000万円)相当の水中音波探知機を紛失したことが判明している。
カン員は「紛失した軍需品の中には、武器や弾薬など、国民の安全に直接的な危害を及ぼす可能性のあるものも含まれており、非常に深刻な状況だ。軍需品の紛失は単なる予算の損失だけでなく、国民の安全にも密接に関わっているため、軍需品の体系的な管理を徹底すべきだ」と指摘している。
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