2025 年 1月 15日 (水)
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韓国軍、海兵隊捜査団長「解任」議決…「重大な綱紀の乱れ」

殉職した海兵隊上等兵に花を手向ける兵士ら(c)news1

韓国で先月、集中豪雨災害の行方不明者を捜索中に海兵隊上等兵が殉職する事故があり、命令に反してこの事故の調査記録を警察に通知したとされる海兵隊捜査団長(大佐)の解任が8日の解任審議委員会で確定した。

委員会は「捜査団長の行為は重大な軍綱紀の乱れであり、解任の理由になる」と判断した。

事故は先月19日午前9時ごろ、慶尚北道(キョンサンブクト)醴泉(イェチョン)で発生。海兵隊第1師団所属の上等兵(当時一等兵)が川で救命胴衣を着けずに行方不明者を捜索していたところ、流されて死亡した。

海兵隊捜査団は事故の経緯などを調査し「海兵隊1師団長ら8人に業務上過失致死の疑いがある」とする調査記録をまとめ、先月31日に公表される予定だった。

しかし、国防省法務管理室が「容疑を指摘すると警察の捜査に影響を及ぼしかねないため、事実関係だけを記すのが妥当だ」と指摘した。

そこでイ・ジョンソプ(李鐘燮)国防相が同日午前、キム・ゲファン海兵隊司令官を通じて捜査団長に「調査結果の公表と警察への通知を先送りして待機せよ」と指示した。

ところが、捜査団長は今月2日、調査記録を警察に通知した。司令官はこの行為を「軍綱紀の乱れ」と判断し、職務停止にしていた。

国防省検察団は同日、警察から調査記録を回収し、捜査団長が指示に反した経緯などを調べている。

捜査団長側は長官から先月30日、調査記録を決裁した後、口頭で「待機せよ」と指示があったが、文書による命令が下達しなかったため、命令に背いたという疑い自体が無効だと主張。法的対応に乗り出す構えだ。

(c)news1

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